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ワークショップとは?開催方法やおすすめの場所をわかりやすく解説!

更新日:2025年4月28日

近年、ビジネスの現場はもちろん、教育や芸術といった多様な分野でワークショップが注目を集め、その有用性が広く認識されるようになってきました。
特にビジネスにおいて、参加者が主体的に学び、創造性を発揮するための重要な手法として、ワークショップは非常に有効な選択肢と言えます。
本記事では、社内でワークショップを開催する方法や準備のポイント、実際の企業における開催事例をご紹介します。

セミナーとワークショップの違い

研修形式として広く知られているセミナーは、講師が大人数の参加者に対して一方的に知識や情報を提供する講義形式が中心です。
これに対し、ワークショップは、参加者自身が主体的に活動することを重視する点が大きく異なります。グループワーク、ディスカッション、体験型の演習などを通じて、参加者同士が互いに学び合い、新たな気づきや視点を得ることを目的としています。
ワークショップの講師は、参加者の主体的な活動を促進し、学びを深めるためのファシリテーターとしての役割を担います。

社内で行うおすすめのワークショップ

ワークショップは、参加者が主体的に関わる体験型の研修です。そのため、参加者の興味を惹きつけられる内容であることが重要になります。
社内でワークショップを開催しているものの、「新しいアイデアが浮かばない」「社員が興味を持ってくれる企画が分からない」といった悩みを抱える担当者の方も少なくないでしょう。
ここでは、社内で行うのにおすすめのワークショップをいくつかご紹介します。

プレゼンテーションスキルアップワークショップ

プレゼンテーションスキルアップワークショップでは、聴衆を魅了するプレゼンテーションの構成方法、効果的な伝え方、そして話し手自身の魅力を高めるためのスキルなどを習得します。
ゲームを通して分かりやすい伝え方を実践的に練習したり、「アイコンタクト」「間の取り方」など人前で話す際のポイントを学んだり、「資料作成」「質問対応」「ブリッジング」などのスキルを習得したりすることができます。

コミュニケーションスキルアップワークショップ

コミュニケーションスキルアップワークショップは、参加者のコミュニケーション能力全般の向上を目的として実施されます。ロールプレイングやグループディスカッションといった実践的な活動を通して、効果的なコミュニケーションの方法を学びます。
このワークショップでは、プレゼンテーション能力やリーダーシップの発揮に必要なコミュニケーションスキルなど、多岐にわたる側面に着目することが可能です。

チームビルディングワークショップ

チームビルディングワークショップは、チームの結束力を高めることを目的としています。チームで協力して取り組む課題を通して、メンバー間の連携を強化し、互いの成長を促す方法を学びます。
これにより、チーム内の信頼関係が深まり、結果としてチーム全体のパフォーマンス向上に繋がることが期待できます。活動内容としては、アウトドアアクティビティ、パズル、グループワークなどが挙げられます。

アイデア発想ワークショップ

アイデア発想ワークショップは、参加者の固定観念を打ち破り、新たな発見や自由な発想を促すことを目指します。特定のテーマに基づく新しいサービスアイデアを考案し、カードやボードなどのツールを活用しながらアイデアを具体化していきます。
最終的には、考案したサービスアイデアをプレゼンテーションで発表します。

問題解決ワークショップ

問題解決ワークショップは、組織が抱える様々な問題や課題に対する解決策を見つけ出すことを目的に実施されます。多様な視点を取り入れることで、これまでになかった斬新な解決策が見つかることがあります。
チームワーク、ブレインストーミング、批判的思考といった手法を用いて、課題に対する実践的な解決策を探ります。参加者が集まって問題を特定し、アイデアを出し合い評価した後、解決策を実行するための計画を立てるという流れで進められます。

創造性開発ワークショップ

創造性開発ワークショップは、参加者の創造的な思考を刺激することを目的としています。参加者それぞれの異なる考え方やアイデアを積極的に取り入れることで、新たな発見が生まれる可能性があります。
参加者それぞれの個性を活かし、創造力が爆発するような場となるように設計されます。ブレインストーミングや連想ゲーム、既存の概念を組み合わせるエクササイズなどを通して、新しいアイデアを生み出すための思考法を学びます。

ワークショップの種類別おすすめレイアウト

ワークショップの目的や内容に合わせて会議室のレイアウトを工夫することで、参加者の積極的な参加や円滑なコミュニケーションを促すことができます。ここでは、代表的なワークショップの種類と、それぞれに適したレイアウトの例をご紹介します。

ワークショップの種類 おすすめのレイアウト レイアウトの特徴
チームビルディングワークショップ 島型、ロの字型 参加者間の協力やコミュニケーションを促進、グループごとの作業に適している
アイデア発想ワークショップ 島型、ロの字型 自由な意見交換や活発な議論を促し、インタラクションしやすい
問題解決ワークショップ ロの字型、コの字型 全体での情報共有とグループワークを組み合わせやすく、議論がしやすい
プレゼンテーションスキルアップワークショップ スクール形式と島型/ロの字型の組み合わせ 講師からのインプットを聞きやすく、グループでのロールプレイングに適している
コミュニケーションスキルアップワークショップ 島型、ロの字型 参加者同士が対話しやすく、少人数のグループワークに適している
創造性開発ワークショップ 島型、オープンスペース 多様な意見や発想を促し、流動的なグループ分けや自由な移動が可能

参考記事:
島型形式のレイアウト
口の字形式のレイアウト
口の字形式のレイアウト
スクール形式のレイアウト

ミーティングスペースAPでは、様々な広さやレイアウトに対応できる会議室をご用意しています。ワークショップの目的に最適なレイアウトをご提案し、より効果的なワークショップの開催をサポートします。

ワークショップで準備するべき道具やツール

ワークショップを効果的に実施するためには、目的に応じた適切な道具やツールの準備が不可欠です。一般的に必要となるものと、その詳細な説明は以下の通りです。

付箋

付箋は、参加者一人ひとりがアイデアや意見を気軽に書き出し、共有するために使用します。色分けすることで、意見の種類やテーマを区別するのに役立ちます。
また、壁やホワイトボードに貼り付けて、アイデアを整理・グルーピングする際に不可欠です。様々なサイズや色を用意しておくと、より効果的です。

ホワイトボード

ホワイトボードは、参加者の意見やアイデアをリアルタイムに書き出し、視覚化するための主要なツールです。議論の要点や結論をまとめたり、進行スケジュールを共有したりするのにも役立ちます。
マーカーやイレーザーが十分に用意されているか確認しましょう。可能であれば、複数台用意したり、移動可能なものを用意したりすると便利です。

模造紙

模造紙は、グループワークの成果を発表したり、アイデアを大きくまとめたりするのに適しています。広範囲にわたる情報を記録できるため、ブレインストーミングの結果などを共有するのに便利です。
壁に貼ったり、床に広げて使用したりすることもできます。油性ペンなど、遠くからでも見やすい筆記具を用意しましょう。

プロジェクター

プロジェクターは、ワークショップの目的や進め方、参考資料などを参加者全体に共有するために使用します。映像やスライドを使った説明は、参加者の理解を深めるのに役立ちます。
接続ケーブルやリモコン、予備のランプなどが揃っているか事前に確認しましょう。また、会場の明るさに合わせた適切な明るさのプロジェクターを選びましょう。

関連記事:貸し会議室でプロジェクターを使う

スクリーン

スクリーンは、プロジェクターの映像を鮮明に映し出すために使用します。壁に直接投影するよりも見やすく、参加者の集中力を高めることができます。事前に会場の広さを確認し、適切なサイズと高さのスクリーンを用意しましょう。
また、移動式や壁掛け式など、会場に合わせたタイプのものを選びましょう。

音響設備

音響設備は、大人数でのワークショップや、オンライン参加者との連携が必要な場合に、声や音声をクリアに伝えるために使用します。スピーカーやミキサー、必要に応じてワイヤレスマイクなどを準備しましょう。
また、事前に音量や音質のテストを行い、問題がないか確認しましょう。

マイク

マイクは、大人数での発言や、オンライン参加者への音声伝達のために使用します。ハンドヘルド型、ピンマイク、スタンドマイクなど、用途に合わせて選びましょう。電池残量や接続状況を事前に確認しておくことも重要です。
もし、これらの設備を自社で用意することが難しい場合は、貸し会議室の利用がおすすめです。私たちミーティングスペースAPは、プロジェクターやホワイトボードといった基本的な設備はもちろん、音響設備やマイクまで完備しております。
是非お近くの会議室にお問い合わせください。

ワークショップを行う際の注意点

ワークショップを開催する際には、以下の3つの点に注意して準備を進めましょう。

・ワークショップの開催自体を最終目標としない
・当日のスケジュールを詳細に決めておく
・ワークショップのテーマに合った適切な環境を用意する

ワークショップの開催を最終目標としない

ワークショップは、設定した目標を達成するための手段です。したがって、単にワークショップを開催するだけでなく、その成果をどのように日々の業務に活かしていくかが非常に重要になります。
ワークショップを開催する前に、最終的な目標を明確にし、主催者全員で共有しておくことが不可欠です。また、ワークショップの準備期間中は、開催すること自体が目的になりがちですが、常に本来の目的を意識することが大切です。

当日のスケジュールは細かく決めておく

ワークショップ当日のスケジュールは、可能な限り詳細に計画しましょう。大まかなスケジュールだけでは、ワークショップ中に時間が余ったり、逆に不足したりする可能性があります。
体験型の研修であるワークショップでは、参加者が作業に集中するあまり、予定よりも大幅に時間を要することが少なくありません。目的の達成を困難にしないためにも、時間配分を細かく計画することが重要です。
また、実際には計画通りに進まないことや、予期せぬ遅延が発生することも考慮して、余裕を持ったスケジュールを立てるようにしましょう。

テーマに合わせて適した環境を用意する

ワークショップのテーマや参加人数に応じて、最適な環境を整えることが重要です。例えば、ビジネスに関するワークショップであれば、プレゼンテーションに必要な機材やホワイトボードの準備は必須です。
また、参加者にとって適切な広さの部屋を選び、快適に過ごせる空間を提供することも大切です。部屋が広すぎると参加者の一体感が生まれにくく、逆に狭すぎると圧迫感を感じてしまいます。
もし自社で適切な環境を用意できない場合は、貸し会議室やレンタルスペースの利用を検討しましょう。多くの会場では、プレゼンテーションツールやホワイトボードなどの設備を利用できるため、事前に確認しておくことをおすすめします。

ワークショップを実際に行った企業の事例

ここからは、実際に企業で行われたワークショップの事例をいくつかご紹介します。これらの事例から、自社のワークショップに取り入れられそうな要素を見つけてみましょう。

ArtScouterワークショップ

ArtScouterワークショップは、アート作品のレンタル・販売プラットフォームを提供するアートアンドリーズン社が提供しているワークショップです。
アート作品に関する対話を通じて、社員の内省を促し、相互理解を深めることで、チームビルディングに貢献することを目的としています。
参加者は、一つのテーマに基づいてチームで議論しながら一つのアート作品を選びます。参加者は自身の価値観や立場にとらわれることなく自由に意見を交換することができ、本音を引き出しやすいという効果があります。
オンラインで完結できる仕組みも備わっているため、企業が導入しやすいという特徴もあります。

参照元:アートアンドリーズン株式会社のプレスリリース

ダイソン問題解決ワークショップ

ダイソン問題解決ワークショップは、ジェームズダイソン財団が教育機関向けに提供しているプログラムです。ダイソンは、高性能な掃除機をはじめとする家電製品で広く知られています。
具体的なワークショップの内容としては、ダイソンの掃除機を実際に分解し、組み立てる作業を通して、各パーツの役割や製品がどのように成り立っているのかを深く理解します。
「このパーツは何のために、どのような役割を果たしているのか」という問いを突き詰めることで、ビジネスの根幹にある「顧客の課題を解決するために製品が存在する」という本質を学ぶことができます。
実際に物に触れながら論理的思考力を養えるワークショップとして、中学校を中心に高い人気を集めています。

参照元:ダイソン株式会社(事例発表資料)

小林製薬のSDGsワークショップ

小林製薬は、社員のサステナビリティに対する意識と理解を深めることを目的として、社内で「サステナビリティMeetUp!」というワークショップを開催しています。
この取り組みには、従業員2,275名がオンラインで参加し、環境、社会、企業統治(ESG)に関連する様々な社会課題について学習しています。
このワークショップを通じて、SDGs(持続可能な開発目標)への理解を深めるだけでなく、会社全体のESG経営を推進することに貢献することを目指しています。

参照元:小林製薬のサステナビリティ社内浸透ワークショップ~サステナビリティMeetUp!

目的に合わせたワークショップ開催の重要性

ワークショップには多種多様な種類があり、それぞれ得られる効果も異なります。そのため、ワークショップの目的を明確にし、その目的に合った種類を選択することが最も重要です。
また、ワークショップを成功させるためには、開催前に目的とゴールを明確にすることが不可欠です。ワークショップ後には、参加者からのフィードバックを収集し、次回の改善に繋げるためのフォローアップを行いましょう。
ワークショップは、参加者が体験を通して深く考え、創造性を刺激する効果的な手法です。社員の教育や知識の共有に非常に有効ですので、ぜひ開催を検討してみてください。

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