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◆連載/第3話、浜松町駅、開業まで35年かかりましたという話【ミーティングスペースAP浜松町お役立ち放送局/3】

2026年5月 8日

AP浜松町お役立ち放送局/取材班の前田でございます。さて、AP貸し会議室がある最寄りの駅、浜松町駅。改札を抜けてビルの中へ進んでいく、、、
毎日のように行っているその皆様の動き、、、浜松町駅はなんとなくずっと昔からそこにある感じがします。当たり前のように存在している、あの駅、、、。

でも実は、あの駅があそこに建つまでに、35年以上かかっていますというとどうでしょうか。


線路はあるのに、駅がなかったという

1872年(明治5年)、新橋〜横浜間に鉄道が開通したとき、線路は浜松町付近を通っていた。なのに、そこに駅はなかった。周辺の用地買収に時間を要したため、駅が建つまで35年以上を要しました。電車は走っているのに、止まらない。35年間、浜松町の人たちはそのすぐそばを列車が通り過ぎていくのを見ていたわけですね。それはちょっと、複雑な気持ちだったのではないかと思います。

ようやく浜松町駅が開設されたのは1909年。ちなみに同じ日に開業した駅が、今の新橋駅と田町駅です。
3駅まとめて同じ日に開業、というのもなんだかおおらかな感じがして、良いですよね。


開業した日、駅の目の前は海だった

そしてここからが面白い話が続きます。開業当初、駅のすぐ目の前が海だったとのことです。石造りの土台の上に木造の駅舎がありまして、駅舎の向こうに海が広がっていた。今の浜松町駅から東に歩くと、竹芝の桟橋に出ます。あ、海が近いんだなとは感じるかもしれないけれど、まさか駅の目の前が海だったとは、なかなか想像できない状況ではあります。開業当時の駅は、潮干狩りや釣り船などの行楽客でにぎわっていたとも言われていますし、会議室に向かうビジネスマンの街が、かつては潮干狩りの行楽地だった。なんというギャップでしょうか。


関東大震災が、この街を変えた

その後、この街に大きな転機が訪れます。1923年の関東大震災です。それまで東京は、海上輸送の陸揚げ港として横浜港を想定していたけれど、震災によって陸上交通網が壊滅状態となり、都心部にも海上輸送の拠点が必要だということになりました。その結果、1925年に日の出埠頭、1934年に竹芝埠頭が完成し、浜松町駅付近まで臨港線が通り、海上・陸上輸送の拠点として成長していった。災害が街の形を変えた。歴史の転換点っていつも突然やってくるのです。


そして1964年、空港への玄関口になった

1964年、東京五輪開催にともなう羽田空港への外国人来日客の交通手段として、羽田〜浜松町間に東京モノレールが開業。浜松町駅は空港連絡のターミナルにもなった。海の玄関口として発展してきた駅が、今度は空の玄関口にもなりました。35年間駅がなかった場所が、今や海と空、両方につながるという全国でも珍しい駅になっております。なんだか、すごい逆転劇だと思いませんか。最終回9回裏、逆転満塁ホームラン級の快挙です。


今日、AP浜松町へ行く際、浜松町駅で改札を出るとき

ちょっとだけ、立ち止まってみてください。ここはかつて、海辺の小さな木造駅舎があった場所です。潮の匂いがして、行楽客がにぎわっていたこの場所。そこが今、かなり大きなおビジネス街になってます。街って着々と動いている生き物みたいだなあと思います。面白いですね。

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